腰方形筋
ギックリ腰が多く発生する筋肉のひとつです。
骨盤の上あたり(腸骨稜、腸腰靭帯)から、肋骨の下あたり(第12肋骨、腰椎1~4肋骨突起)にある筋肉です。
腰方形筋(quadratus lumborum)ラテン語quadra「四角形のもの」に由来し、「方形」の意味を持ち、またlumbarは「腰部」を意味しています。
深部にある筋肉で、主な働きは、腰椎の伸展、側屈、第12肋骨の下制。
床に座ってる状態から、身体を横向きに曲げて物を拾い上げるときや、体幹の側屈時に働きます。
骨盤を介して股関節を上げることが可能ですので、「股関節挙筋」と呼ばれることもあります。
カイロプラクティックの専門学校で、マニュピレーション(筋肉緩和操作)を学ぶとき、比較的最初のうちに学ぶ筋肉でもあります。
深部にありますから、意外に触るのが難しかったりします。
上記に記したように、よく働く筋肉で、非常に疲労がたまりやすい場所ですので「ギックリ腰」になりやすいです。
腰の奥に痛みがあるときは、この腰方形筋に問題があるかもしれません。