一切は、縁において生まれ、縁においてあり、縁において去っていく。
確か、こんな言葉があった。
もちろん、昔の偉い人が言った言葉で、どなたかは忘れたが、私の好きな言葉のひとつ。
かねてより、縁とは不思議なものだと感じる。
昨日、患者さん宅に伺ったさい、患者さんがお帰りになるより、先に着いてしまった。
待ち時間に、奥方様とお話をしていた。
その時に話された内容が、一切の・・・だなと感じた。
当初、私を呼んでいただくきっかけが、肩と首の痛みから痺れ、そして背中の痛みだった。
この患者さんと出会ったのが、1年以上前に遡る。
だが、奥方様と話をしていると、痛みが出始めた頃に、ちょうど私と出会ったと言われる。
それが、年明けの頃だ。
1年間、毎月最低1回は顔をあわせていたにも関わらず、初対面のような反応だった。
「うちに、来てくれるのか?」と聞かれたのを覚えている。
それから、4ヶ月を過ぎようとしているが、海外出張で日本におられない限り、毎週呼んでいただいている。
初めてお伺いした頃は、「仕事から帰ってきたら、毎晩毎晩痛い!痛い!と言ってて、どうしようかと思っていた。」と奥方様。
最近は、まったく痛いと言われなくなったとも話された。
確かに、3回目くらいは、「いつ治る?」としつこいくらい尋ねられた。
それ以降は、そういった話は出ていない。
「来週は、いつが良い?」と、ただそれだけ。
縁とは恐ろしい。
1回や2回会っただけでは、認知されないと言うことも改めて知った。
そう考えると、今仲良くしている人、仲悪い人も、良くも悪くも深い縁の賜物だろう。
様々なご縁に感謝。
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